脱、聞き専。マジメなあなたの英会話が上達しない2つの理由。

この記事をご覧になっているという事は「外国人とコミュニケーションを取れるようになりたい!」そんな熱い思いを持って英会話に取り組まれていることだと思います。

 

しかし、そんな熱い思いとは裏腹に、「友人はメキメキ上達しているのに自分だけ全然話せない」「文法も単語もオーディオ教材もやったのに、話そうとしたら何も口から出てこない」という悩みを持っている方も多いですよね。

 

実際、英会話教室やオンラインスクールは増えているのに、英会話を話せる人は一向に増えている気配がない…そんな実情があります。

 

今回の記事では、私が16年間の英語生活を通して学んだ英会話上達のエッセンスを「ぎゅっ」と凝縮してお伝えします。

 

7年の海外在住でも全く話せなかった主婦の方が、その後たった1年で流れるように話せるようになるなど、特に「勉強してるのに話せない」という方には効果抜群です。

 

是非今回の内容を実践して、言いたかったことがポンと口から飛び出す喜びと、外国人と心が通じ合う楽しさを実感する毎日を手に入れて下さい。

 

 

1.勉強しても話せない!最大の原因

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「毎日しっかり勉強している!」

「もう何年も英語学習を続けてきた。」

 

そんな方がいざ英語で会話しようとすると、「あっ…」と何も単語が出てこない。そうなってしまうのには、大きく2つの理由があります。

 

そして特にマジメに勉強を続けてきた人は、この話せない原因に陥りやすいのです。

 

1-1.英語は”勉強”するな!

 

  • 文法
  • 単語
  • 熟語
  • 発音
  • 構文
  • 会話フレーズ

 

これらを”勉強”していませんか?英語は勉強すると話せるようになりません。これが、話せない一つ目の罠の正体です。

 

「何を言ってるんだ、勉強せずに話せるようになるわけないだろ!」という声が聞こえてきそうなのですが、今一度深呼吸してゆっくり読み進めて下さい。

 

多くの人の中では「勉強=机に向かってゴリゴリ暗記する」という先入観があります。あなたも、単語や例文や文法を一生懸命暗記していませんか?

 

この「勉強=暗記」という学校教育の刷り込みが、英会話を話せない原因になってしまっているのです。英会話は暗記科目ではありません。

 

もちろん、最低限の知識は必要ですが、中学英語の知識があれば日常会話は余裕で話せるようになります。TOEIC300点でペラペラの人もいれば、TOEIC900点でも全く話せない人もいるんです。 

 

知識とスキル。

 

この2つの違いを明確に理解しておかなければ、英会話修得への道は遠く離れていってしまいます。知識は”知っている”。スキルは”できる”。

 

知っていても、出来ないことってたくさんあるはずです。スポーツなんかは特にそうですよね。色々な技や技術を知っていても、実際にやれと言われれば難しいと思います。

 

野球場で野次飛ばしてるおっちゃんなんか典型的な例ですね(笑)知識はあるから文句は言えるけど、おっちゃんが百何十キロの球を打ち返せるのかと言われれば難しい。 

 

これを英語に置き換えると、受験英語TOEICは知識。英会話はスキルです。文法や発音や単語や構文は知識。英語でコミュニケーションを取ることはスキルです。

 

だから、知識を増やすための勉強ではなく、スキルを身につけるための実践が必要なんです。

 

1-2.ぶっつけ本番は失敗する

 

二つ目の話せない原因は「ぶっつけ本番」で英会話に臨んでしまっているということです。英語で話す練習をせずに、いきなり外国人に向かって行っていないですか?

 

これって、野球本だけ読んで、一切練習せずに試合に出ているようなものです。打てるわけないですよね。先程からずっとスポーツの例を出していますが、英会話はスポーツと同じです。

 

教科で言うと、「英会話」は、英語ではなく体育に近い感覚です。自分の身体で感覚を覚えて、少しづつ出来るようになっていくんですね。

 

だから、何度も言いますが、机に向かって知識を増やしても意味はありません。とにかく練習、練習です。

 

「けど、英語で話す練習ってなかなか機会がないしどうすればいいの?」という疑問が出てくると思うので、これから、英語で会話出来るようになるための効果的な練習法を解説していきます。

 

どれも今すぐに実践できるようなものばかりなので、今日からでも取り組んでみて下さい。

 

2.英語で話せるための勉強法

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第二言語での会話を修得するために、どのような学習が効果的なのか?という話をしていきます。

 

具体的な話をしていく前に覚えておいてほしいのは、「書き言葉での意志の伝達と、話し言葉での意志の伝達は別物」だということです。

 

私の好きなTEDの中の一つにこれを分かりやすく解説しているものがあります。特に前半部分で書き言葉と話し言葉の違いについて語っているので、興味がある人は見てみて下さい。(リスニングの練習にもなりますよ)

 

  

人類の長い長い歴史の中で、書き言葉が生まれたのはごくごく最近の事です。だから、言語を文字から学ぶという行為自体がおかしいんですね。

 

よく言われる話ですが、赤ちゃんは耳から入れた情報をもとにして母国語を習得していきます。大人である私達が赤ちゃんと同じように言語習得が出来ないのは当然ですが、根底にある原理は同じなんですね。

 

とにかく口に出してみる。これに尽きます。

 

赤ちゃんは「まんま」とか「ぶーぶー」などの単語を口に出し、話せる数少ない語彙の中で一生懸命コミュニケーションを取ろうとし…その繰り返して言語を習得していきます。

 

大人である私達も、数少ない語彙の中で必死に自分の意志を口に出し、コミュニケーションを取る経験の中で言語を習得していくのが自然の流れなんですね。

 

では、具体的に効果的な練習の方法をお伝えしていきます。

 

2-1.独り英会話

 

ちょっとしたスキマ時間に頭のなかで英語で独り言を言う練習法です。これにより、自分の言いたいことを瞬間的に英語にする力が付きます。

 

例えば、家を出た時に「今日は天気がいいなぁ」と思ったなら

 

It's such beautiful weather today.

What a sunny day!

 

お腹が空いてステーキが食べたいと思ったなら

 

I'm so hungry. I want to eat juicy steak!

 

のように、今の自分の思ったこと、感情を英語にしてみるんですね。ここで大事なのは、文法などは深く考えずにとりあえずパッと英語にしてみるという事です。

 

英会話は、正確な文法でなくても大丈夫なんです。人と人とのコミュニケーションなので伝わればOK. 英文のレベルは60点でも、タイムラグなくパッと英語に出来る力の方がよっぽど重要です。

 

では、試しに一度やってみましょう!

 

「私は今、英語のブログを読んでいます」

 

→はい!英語で!

 

こうやって、気がついた時に今の自分の気持や状態を英語にしてみて下さい。慣れてくると、独り言を英語でつぶやくようになってきます。

 

この練習を積み重ねることで、詰まること無く自分の伝えたいことがスッと英語で出てきます。日本語を話すように、言いたい事が英語で口から出てくるようになる。そんな感動体験を味わって下さい。

 

2-2.九九のように英会話を修得する

 

英会話を話せるようになるもう一つのコツは、例文の引き出しを大量に作ることです。会話の引き出しを増やすことで、色々なシーンの会話でパッと英語が出てくるようになります。

 

「けど、さっきは暗記する勉強はNGって言ってたじゃん!」と言われそうなのですが、暗記の方法に気をつけてほしいんです。

 

例文暗記と言うと、多くの人が机に向かって、赤シートなんかを使って暗記しようとします。けどそれでは英会話力は身につきません。頭で覚えてもダメなんですね。

 

例文は、口で覚えて下さい。

 

頭で覚えたことはすぐに忘れますが、口で覚えたことはずっと残ります。私も、高校時代に英語の先生に一生音読させられた

 

It is easy for me to understand English.

 

の例文をいまだに覚えています。何も考えずに言えるんですよ。そして口で覚えると、一つの例文から沢山の応用形が生み出せます。

 

This system is so good for your bussiness to management customer information. For example...

 

こんな感じで最近仕事で使いました。文法や細かい単語の用法は滅茶苦茶ですが、”伝わる”んですよ。「このシステムは顧客情報管理にいいですよー」て事がニュアンスで伝わればOK.

 

伝われば合格なのが英会話です。

 

九九を覚える時、どうやって覚えましたか?

 

さんいちがさん、さんにがろく、さざんがきゅう、さんしじゅうに…と一生懸命声に出して覚えませんでしたか?

 

そして、9×9の81個の掛け算を覚えれば、どんな数の掛け算でも出来るようになります。128×41だって、九九の組み合わせで解けますよね。

 

英会話も同じ。英語での会話は、基本例文の組み合わせで可能です。難しい表現や構文を暗記する必要はありません。

 

基本的な「I think...」や「I want to...」の文を、考えなくても出てくるくらいまで、口で覚えて下さい。一気に会話の道が拓けますよ。

 

2-3.結局実践こそが命

 

結局外国人と英語でコミュニケーションを取る経験を積むのが一番早いんです。

 

独り英会話で自分の意志を伝える練習をし、例文を口で覚えて引き出しを増やしても、それを実践しなければ英会話力は付きません。

 

ただ、最近はテクノロジーの進歩で、忙しい社会人の人でも英語でコミュニケーションを取る練習が出来る機会が増えてきました。ここでは、私が見てきた中でもおすすめできると確信したサービスを紹介します。

 

2-3-1.オンライン英会話

 

最近はかなり受講する方も増えてきたオンライン英会話。Skypeなどの通話アプリで、外国人講師と会話できるスタイルが一般的です。

 

家にいながら外国人と会話の練習が出来るのは魅力的ですよね。

 

このオンライン英会話でも、使い方一つで効果が大きく変わります。何年も受講しているけど、まだ講師に助けてもらいながら会話している…という方もいれば、半年でスラスラと楽しくコミュニケーションが取れるようになる方もいます。

 

この両者の違いは明確で、上達しない人は講義を受ける意識で使い、上達する人は実践の場として使っているんです。

 

特に私が勧めているのは、自分がよく使うトピックについてプレゼンして質疑応答をしてもらったり、フリートークで自分が覚えた例文を使うという使い方。

 

とにかく学んだことを使うという意識が重要です。

 

会社はどこがいいですか?と聞かれますが、正直どこでもいいと思います。フリートークが出来て、後は自分の生活スタイルや経済状況と相談しながらやってみて下さい。

 

3.まとめ

 

いかがだったでしょうか。英会話は知識ではなくスキル。スキルの修得には、とにかく自分の口から英語を話して実践するのみ。

 

これがしっかり伝わったなら、今回の記事の目的は達成です。

 

あとは、実践あるのみです。ブログを読んだだけで英会話が上達するわけではありません。出来るところから少しづつ、英語を口に出していって下さい。

 

分からなかったことが分かる実感、

できなかったことが出来る実感、

覚えたことが実践で活きる実感、

言葉の壁を超えて心が繋がる実感。

 

そんな英語をマスターする最高の喜びを、あなた自身の手で味わって下さい。今まで地道な努力を積んできたあなたなら大丈夫。

 

走る方向を少し変えるだけで、見える景色は大きく変わります。追い風に乗って、理想の世界へと走りきって下さい。

 

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それでは!